張山しし踊り降臨ライブ&トークセッション

遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〉アフターイベント @ DOMMUNE
張山しし踊り降臨ライブ&トークセッション

2021年12月15日 (水) 19:00 – 23:00 @ S/U/P/E/R DOMMUNE

〈遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〉アフターイベントがDOMMUNEで配信決定!

前半のトークでは、プロデューサーの塚田有那、民俗学とデザインをつなぐ遠野のローカルプロデューサー富川岳、そして本ドキュメンタリーの監督である坂本麻人と、ドキュメンタリーのサウンドトラックを手がけ、遠野でライブを行なったアーティストのKuniyuki Takahashi、Daisuke Tanabe、OLAibi、そして11月のイベントで初めて遠野に訪れたKOM_Iが出演。

また続くライブセッションでは、「しし踊り」が東京に上陸!民俗学者の柳田国男が実際に目にし、『遠野物語』の冒頭にも登場する歴史ある団体「張山しし踊り」が、渋谷のDOMMUNEスタジオに山の神を降臨させる。さらには、遠野でしし踊りに魅了されたKOM_Iが、ししと1対1で踊る「太刀」役に初挑戦!怒涛の稽古期間を経て、太刀踊りを披露する。続いて、11月に遠野で現代の祭礼の復権を予感させるライブを行なったKuniyuki TakahashiとOLAibi + KOM_Iが、遠野の山の神たちに捧ぐ奉納ライブセッションを繰り広げる。

TALK 19:00-21:00

〔登壇〕
OLAibi
KOM_I
Kuniyuki Takahashi
Daisuke Tanabe
塚田有那(Whole Universe/遠野巡灯籠木プロデューサー)
富川岳(富川屋 代表)
坂本麻人(THE LIGHT SOURCE/『DIALOGUE WITH ANIMA』監督)

LIVE 21:00-23:00
〔出演〕
張山しし踊り
OLAibi + KOM_I
Kuniyuki Takahashi

主催:一般社団法人Whole Universe
助成|⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業


遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〜 上映&トークイベント
上映会『DIALOGUE WITH ANIMA』上映会
トークショー「ニッポンの祭りと祈りの原点」
2021.12.16 (THU) 20:00-22:00 @ BE AT TOKYO

動物、妖怪、死者の魂まで、「異界のものたち」の気配が色濃く残る土地、遠野。それらの物語はなぜ生まれたのか、いま異界を想像することにどんな意味があるのか。今年11月、岩手県・遠野市に広がる異界の景色をめぐるツアー型イベント〈遠野巡灯籠木〜トオノメグリトロゲ〜〉が開催されました。

そのアフターイベントとなる今回は、遠野における死生観に迫ったドキュメンタリー映像『DIALOGUE WITH ANIMA』の上映と、日本各地の祭りや祈りの儀礼の原点を振り返り、現代における祭りとは何かを問うトークショー「ニッポンの祭りと祈りの原点」を開催いたします。トークゲストには、日本や世界各地の祭りや伝統芸能のリサーチを続けるライター・編集者の大石始氏、遠野在住のローカルプロデューサー富川岳氏を迎え、遠野巡灯籠木の主催チームとともに、現代における祭りと祈りを考察していきます。

【概要】
日時:2021年12月16日(木)20:00〜22:00(OPEN 19:30)
会場:BE AT TOKYO(ラフォーレ原宿 6F )
入場料:1000円

お申し込みはこちら: https://meguritoroge-beat.peatix.com/ 

参加者 : 40名限定

【内容】
20:00〜20:30
(1)遠野の死生観に迫るドキュメンタリー映像『DIALOGUE WITH ANIMA』上映

20:30〜21:45
(2)トークショー「ニッポンの祭りと祈りの原点」

〔登壇〕
大石始(ライター/編集者)
大小島真木(現代美術家)
塚田有那(Whole Universe/遠野巡灯籠木プロデューサー)
富川岳(富川屋 代表)
坂本麻人(THE LIGHT SOURCE/『DIALOGUE WITH ANIMA』監督)

メディアパートナー:Qetic
主催:一般社団法人Whole Universe
助成|⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

遠野の民俗芸能「張山しし踊り」と音楽家たちのライブセッション

太鼓の音に揺さぶられ、動物と人が一体化するような神事「しし踊り」は遠野の夏を代表する伝統芸能です。柳田国男が『遠野物語』のなかで著した、菅原神社の例祭で奉納される「張山しし踊り」を、今回は特別に遠野巡灯籠木にお呼びし、遠野ふるさと村にて舞っていただきます。そして、OLAibi x KOM_I、Kuniyuki Takahashi、Daisuke Tanabeといったアーティストたちが、「しし踊り」に触発されたライブセッションを披露します。

遠野の民俗芸能 「しし踊り」

青笹獅子踊りなどと同様に、踊り手が太鼓を持たない幕踊系の鹿踊である。遠野地方の鹿踊は、カンナガラ(ザイ)と鹿頭が特に印象的で、カンナガラジシ、カナガラジシと呼ばれる。カンナガラとは、ドロノキなどを薄く削って細長いリボン状にしたもの。これを木製の角とその間に透かしの立物(飾り物)をつけた鹿頭の背に背負う姿は他派と同じ。角の間の立物は、もとは各種あったが、早池峰獅子踊りでは現在は剣九曜紋に統一されている。附馬牛での始まりについては、『紀元2600年郷土史』に「今を去る二百五十有余年(延宝年間)、附馬牛村に寅という遊芸を好む老人あり。伊勢参宮の記念として若者らに鹿踊を伝えたり」という記述がある。現在、遠野市附馬牛には上柳踊り、張山踊り、東禅寺踊りの3つが伝承されており、この3地区が交代で3年に一度、遠野市大出の早池峰神社に奉納するのが習わしで、「早池峰神社の役獅子」と呼ばれている。昭和48(1973)年に3地区の鹿踊を一本化して「遠野郷早池峰獅子踊り保存会」が結成され、現在に至っている。

LIVE SESSION

開 催 日 時:11月20日 (土) 16:00 – 18:30(要事前申込

会 場:遠野ふるさと村

〒028-0661 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1

OLAibi + KOM_I

OLAibi

モンゴルをルーツに持ち、18歳でドイツに渡り電子音楽や現代音楽に触れる。その後、太鼓を中心としたマルチアーティストとして活動を始め、OOIOOのドラマーとして活動後、広大な森に移り住み 年月をかけ森の生物の生態と音を録り続けている。様々な国、民族の言語を全てカタカナに置き換え、語感と言霊を頼りにリリックを綴り、そこにドラム、民族楽器、おもちゃのキーボードなどをサンプリングしたビートと、住まう森の音を織り重ねパフォーマンスを行っている

KOM_I

歌手・アーティスト。1992年生まれ、神奈川育ち。ホームパーティで音楽活動の勧誘を受け歌い始める。「水曜日のカンパネラ」のボーカルとして、国内だけでなく世界中のフェスに出演、ツアーを廻り、その土地や人々と呼応しながらライブパフォーマンスを創り上げている。好きな食べ物は南インド料理。趣味は世界各地に受け継がれる祭祀や儀礼を見学すること、唄や踊りを習うこと。音楽活動の他にも、モデルや役者、ナレーターなど、様々なジャンルで活動している2019年に屋久島からインスピレーションを汲み上げながらプロデューサーにオオルタイチを迎えて制作した「YAKUSHIMA TREASURE」をリリース。

Kuniyuki Takahashi

札幌を拠点に活動するKuniyuki Takahashi。彼の音楽は、国境を問わず常に独特の世界観を持ち、世界各国のプロデューサー、DJから高い評価を得ている。DJ NatureやVakulaなどの海外アーティストとの共作を行い、2017年sound of speedよりこれらの共作をまとめたアルバムがリリースされる。国内のアーティストでは、サカナクションの楽曲”サンプル”を、また奄美島唄の唄者”朝崎郁恵”や、アイヌの伝統歌を歌うグループ”マレウレウ”などのremixを行う。DJ EMMA氏のプロジェクト”ACID CITY”のコンピレーションに参加。2017年Newwave Projectによる新アルバムをリリース。

DAISUKE TANABE

偶然の重なりから初ライヴはロンドンの廃墟で行われた大規模スクウォットパーティー。2006年、紆余曲折を経てリリースした初のEPがBBC Radio1 Worldwide Awardにノミネートされ、その後も世界最大規模の都市型フェスSónar Barcelonaへの出演、イタリアでのデザインの祭典ミラノサローネへの楽曲提供等幅広く活動中。釣り好き。

ドキュメンタリー映像『Dialogue with Anima』上映会&トークショー

「目に見えないものはある」といまも強く信じられる遠野において、死や魂はどんなものと考えられてきたのか。そうした遠野の死生観は現代とどう接続しうるのかをテーマとした新作ドキュメンタリー作品『Dialogue with Anima』の上映会と関連トークショーを開催します。

開催日時:11月19日 (金) 17:00 – 19:00(開場 16:50)(要事前申込

会 場 :あえりあ遠野 中ホール

〒028-0524 岩手県遠野市新町1−10

動画再生
トークショー①遠野における魂のゆくえ

遠野の歴史。文化に精通する専門家たちが、遠野に色濃く残る死生観を語るセッション。

赤坂憲雄(あかさか のりお)

1953年、東京都生まれ。専門は民俗学・日本文化論。学習院大学教授。『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。『異人論序説』『排除の現象学』(ちくま学芸文庫)、『東西/南北考』『武蔵野をよむ』(岩波新書)、『性食考』『ナウシカ考』(岩波書店)など著書多数。

多田 宜史(ただ よしふみ)

1980年生まれ。岩手県遠野市出身。岩手県遠野市鎮座「遠野郷八幡宮」で神職として働く。著書に『教訓で読み解く遠野物語』『社務ねこオトラ(上下巻)』を電子出版。

大橋 進

元NPO遠野物語研究所副所長、現遠野市史編纂委員会委員長。長年にわたって岩手県内で高校教師を務めた後、現在は郷土史の研究を精力的に行っている。2017年1月にto knowのメンバーと出会ってから顧問としてプロジェクトに参画し、毎月メンバーと顔を合わせながら知識や経験を伝えている。

トークショー② 見えざるものに耳をすます

ドキュメンタリー作品にサウンドトラックを描き下したアーティストたちのセッション。

KOM_I
OLAibi
Kuniyuki Takahashi
DAISUKE TANABE

坂本麻人(『DIALOGUE WITH ANIMA』監督)
2012年から映像作家として日本で活動。主にアーティスト、ダンサーの舞台映像、ドキュメンタリー映像を中心に制作。イギリスの音楽家ダレン・エマーソンや、デンマークの写真家ソーレン・ソーカー、アーティスト長谷川愛の映像作品(森美術館「未来と芸術」展出品)や、アーティスト菅野創のライブ公演企画、ドキュメンタリー映像制作などを手掛ける。また多数の音楽公演や舞台、展覧会の企画制作も行い、過去には野外フェス(GREATFUL BEER LIVE FES、2015年)を主催。映像制作のみならず、作曲、音声編集、最近ではオンライン配信などのテクニカルサポートを行っている。

ファシリテーター

富川 岳 
1987年新潟県長岡市生まれ。ローカルプロデューサー。広告会社(spicebox / 博報堂常駐)を経て2016年に岩手県遠野市に移住。Next Commons Lab 立ち上げを経て独立。デザインや情報発信を生業としながら、岩手の豊かな地域文化に傾倒し、民俗学の視点からその土地の物語を編み直し、”いま”を生きる人々の糧とするべくツーリズムや商品開発、デザイン、コンテンツ開発、教育機関と連携した取り組み等様々なプロデュースワークを行う。プロデューサーとして岩手ADC2018コンペ&アワード グランプリ受賞。遠野文化研究センター運営委員。遠野文化友の会副会長。遠野遺産認定委員。宮城大学非常勤講師。岩手県経営・技術支援事業専門家。

塚田有那
一般社団法人Whole Universe代表理事。編集者、キュレーター。世界のアートサイエンスを伝えるメディア「Bound Baw」編集長。2010年、サイエンスと異分野をつなぐプロジェクト「SYNAPSE」を若手研究者と共に始動。16年より、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」のメディア戦略を担当。近著に『ART SCIENCE is. アートサイエンスが導く世界の変容』(ビー・エヌ・エヌ)、共著に『情報環世界 – 身体とAIの間であそぶガイドブック』(NTT出版)、編集書籍に長谷川愛『20XX年の革命家になるには-スペキュラティヴ・デザインの授業』(ビー・エヌ・エヌ)がある。